同居人が心臓病になりました。+義母が末期がんという事が昨日わかった。

同居人が2016・秋に心臓の病気と診断されました。そして義母が2017・3月にいきなり末期がんとなったヨメの記憶のための記録。

一般病棟へ、そこは地獄の始まりだった

朝、病院から電話があって、「ご主人、11時に一般病棟に移ります。」と。

少し話してたらなんだかざわざわして、同居人と電話を替わった。同居人は「今すぐ来て」というので「え?今すぐってムリだよ」と言ったけど、「なんでもいいからすぐ来て!」と尋常じゃない口調・・「わ、わかったー」ととりあえず電話を切ったけど、なんなん?

そして病院について4階のエレベーターを降りた私の目に飛び込んできたのは、点滴のガラガラをつけたまま、リュックをしょって病室から脱走しようとしている同居人、まさにその姿でした

私が「何やってるの!?」と止める中、看護士さんたちも驚いて、皆さんで止めに来てくれて、ベッドに戻し、カーテンを引いて話を聞くと

「データを消したり、注射を間違えて俺を殺そうとしてる」「ICUの看護婦がウロウロしてて俺をICUに連れ戻そうとしてる」「看護婦はみんなグルだ」等々ありえないことを真顔で、それも看護士がカーテンの向こうにいて聞いてるからとすごい小さい声でまくしたてたのです。

私は「そんなことないよ、誰もいないよ?」とか「ICUから出たのに戻るわけないでしょう」とかすっごく当たり前のことを言ったけど、本人には全く聞く耳なく。

一旦病室を出て、同居人には見えないようにナースステーションの奥で看護士さんに話を聞きました。

それは『ICUせん妄』といって、幻覚や幻聴があったりする、よくある症状とのことで、ICUを出ればだいたい治るのだけど、ご主人は症状が強く出てしまっていると。

看護士さんたちは、みんな慣れていますからと優しい。

でも私には衝撃過ぎて、気持ちがついて行けず、どう接すればいいのか頭がこんがらかっていた。話しても話しても、思い込みがはげしくて、こっちがおかしくなりそう。

暗くなってやっと病院を出られて、ほっとはしたけど、いつ電話がかかってクルか怖くてしかたなかった・・・

でも今日の宿に向かって、商店街をふらふらしていたときに同居人からラインが

『警察よんだよ。』

21:00過ぎだった。その文字を見た瞬間、その場に凍り付いてしまった・・・